またまた老人たちが蠢きだした。石原・亀井・平沼氏らである。それこそ思想・信条も思惑も違うのに、かつての盟友関係だけを正面に出し、何かをやれそうだと考えているようだ。石原知事など、格好のいいことだけ発信しているが、考えていることは能力がない息子のことだけだ。その資格、才覚のなさを最も知っているはずの知事だが、一定の政治勢力を持つことで、息子伸晃氏を自民党総裁─首相の座に登り詰めさせようという意図と、落選中の三男の復権を狙っている。亀井代表は、支持率1%にも満たない党を率いても、未だに全国に点在する「亀井静香秘書」の名刺を振りかざす仕事師たちのために、何としても政治生命を維持する必要がある。平沼氏は、安倍元首相とともに一部右翼民族系雑誌などで、駄文を書いているだけで、政界ではほとんど存在感がない。
この三人の老人とともに、大阪市の橋下市長の人気を利用しようとしているのが、みんなの党の渡辺代表だ。この渡辺氏、テレビ朝日の日曜番組で、反原発で飛んじゃっている俳優の山本太郎とゲストで招かれ、二人で盛り上がって関係者の顰蹙を買ったという。調子に乗って飛んじゃった俳優と、責任のあるはずの政治家が、同じ程度ではどうしようもないのではないか。
妖怪たちと無責任政治家が、いくらラブコールを送っても、橋下市長は志があるのなら、断固無視し、独自の政治思考を追求すべきだろう。そして大阪都構想の実現のために、政治行動を全国に広げるならば、大阪市の公務員や教育委員会などを敵視する狭いものの考え方を捨て、それこそこの国の最大の問題「官僚支配」を打破すべく、風穴を開ける政治勢力の先頭に立つべきだ。前記妖怪たちや自民党・公明党など、長く政治家をやっている連中は、「改革」など叫んでも、所詮、既得権益を守ってきただけだ。米国への従属、古い日本的財界体質、官僚支配、それに追従する大手マスコミなど、新たな発想でこの国を変えようとすれば、それらが全て敵になるという現実を知らねばならない。特別の才覚と発信力が評価されている橋下氏は、もしかすると大きく化ける可能性がある。橋下氏とその周辺の勢力が、この国を地方から変えようとするならば、「官僚支配」打破を中心テーマにすべきだろう。長年税金で飯を喰い、金権政治で生き延びてきた連中との価値観の共有では、未来はない。

