●菅内閣がマスメディアとの戦いに勝てるか?
NO.647   2010.6.15
 菅内閣の支持率が急騰した。鳩山内閣の末期の支持率の3倍程度になっている。そしてメディアは、支持率上昇の根拠に小沢離れをあげている。もちろん、世論調査の設問に、小沢氏の辞任がよかったですかといわれれば、答える方は当然、ハイと答えるだろう。これも意図的過ぎはしまいか。内閣支持率の上昇には、子供手当の実施など、民主党政権がメディアの批判を超えて実施してきた政策への評価が入っているのではなかろうか。全てを小沢バッシングに利用して、世論作りをするメディアの暴走が止まっていない。かねてから指摘しているように、「ワイドショー政治」「世論調査政治」が続く限り、どんな政権が生まれても、安定したものになりそうもない。その小沢バッシングに、野党だけではなく、民主党の中にも加担するものが多いのは、異常である。確かに小沢流政治に問題があったとしても、昨年の総選挙、その前の参院選を勝利させたのは、小沢氏の功績だろう。それ無くして民主党政権は有り得なかった。にも関わらず、政権の中枢、主要閣僚までがメディアや野党の尻馬に乗って、小沢批判をしている。新政権ができなかったら、それらの輩は、大臣のポストにも就けなかったろう。また、昨年の総選挙で当選したばかりの一年生議員まで「自分の力で議員になれた」と思い込み、勘違いをしたままで小沢批判など、とんでもない態度であり、先が思いやられる。
 政治とカネの追及が、野党各党でまた始まっている。国会日程を決める論議の中でも、予算委員会の開催の目的が、政治とカネに絞られたら、実質的な政策論議になり得るはずもなく、与党が消極的になるのは当然だ。一部識者が指摘するように、「政治とカネ」について「今の政治家たちの追及の仕方は、別の動機があるように感じてなりません。相手を貶めるがための“下心”が透けて見え、それが許せないのです。何か議論を始めようとすると、野党側が政治とカネの話しを持ち出して、議論が前に進まない。政権が交代しても、相変わらず追及が政争の具として使われる、これは別の意味で有権者に対する政治家の裏切りだと思います。そんな追及で国民の生活が良くなるはずがありません」。自民党からみんなの党まで同じ態度では、支持率が上がるはずがない。
 それにしても、菅内閣の先行きが懸念されている。沖縄・普天間の問題を鳩山前総理に押し付けて、そのまま留任している岡田外相、前原沖縄担当相、田沢防衛相、これらは戦犯ではないのか。無責任なそれらの人物が、菅首相の横のNo.2、No.3の椅子を取り合っているというのだから、問題外だろう。そして、その気になって大物官房長官を気取っている仙石大臣も危ない。一部報道機関も調査・取材に入っているが、仙石氏と辞めた亀井前大臣の間には、怪しい人物が存在している。予てから電力業界や西松建設などゼネコン業界で“フィクサー”と呼ばれる大物が、この両氏と緊密な関係にある。裏の大物で、巨額のカネが動かせる人物だけに、その関わりが注目されている。直近では、蓮舫大臣の政務秘書官の破廉恥な事件が報道されたが、それこそ雇用責任は大きい。あまり調子に乗って格好ばかりつけていると、後でツケがくるだろう。中井国家公安委員長の夜遊びも、止まらないようだ。拉致問題担当相としてあってはならない行動が、一部筋で関心を呼んでいる。
 何れにせよ、この国のメディアは、政策論議が進んで国民の政治が良くなることより、政権や権力者への興味本位の報道ばかりが先行する。「ワイドショー政治」や「世論調査政治」が続く限り、長期の安定政権は難しい。小沢前幹事長の参院選挙後の動きが注目されているが、大事なことは国民のための政治を進め、間違いなければそれを応援するのが、メディアの役割ではなかろうか。





NO.647   2010.6.15

●菅内閣がマスメディアとの戦いに勝てるか?

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NO.646   2010.6.1

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NO.645   2010.5.15

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NO.644   2010.5.1

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